ソフトバンク、逆転勝ちで王手 甲斐、気迫ヘッスラ!ポストシーズン新記録11連勝

 「パCS・第1戦、ソフトバンク4-3ロッテ」(14日、ペイペイドーム)

 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)は14日、ペイペイドームで開幕し、レギュラーシーズン優勝のソフトバンクが同2位のロッテに4-3で逆転勝ちした。ソフトバンクはリーグ優勝による1勝のアドバンテージを含めて2勝とし、15日の第2戦に勝つか引き分けると4年連続の日本シリーズ進出が決まる。

 王者の底力を見せつけた。同点の八回、2死満塁。遊撃手前へ高く弾む打球を放った甲斐は全力疾走から猛然とヘッドスライディングで一塁へ突っ込んだ。塁審の両手が水平に広がる。三走が勝ち越しの生還を果たすと、一塁側ベンチからナインが飛び出してきた。

 泥くさくもぎとった決勝点だ。序盤からリードを許す重苦しい展開の中、自身も五回にスリーバント失敗。「引きずるのだけは駄目」と切り替え、絶好機の打席を迎えた。「ベンチから声がたくさん聞こえて、何とか『こと』を起こそうと思った」。懸命に沢村の152キロをグラウンドに叩きつけた。

 1点差、逆転での勝利に工藤監督も興奮を隠せない。ミスを取り戻した甲斐の姿を「執念というか、意地というか、何としてでもというか。ああいうところが大事かな」と称えた。2点差の六回は、相手守備の乱れにつけんだ三走・グラシアルが本塁へ頭から滑り込んで生還する場面もあった。派手なアーチだけではない、強さが詰まった白星だった。

 シーズンでは2年連続負け越したロッテに先勝し、CSは昨年から7連勝、ポストシーズンは昨年の日本シリーズも含め新記録の11連勝。それでも工藤監督は「一戦必勝の気持ちで明日も臨みたい」と緩めない。油断することなく、このまま一気に日本シリーズへと駒を進める。

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