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ドラフト各球団の狙い 阪神、巨人ともに「100点に近い」中日は地元スター育成へ

 阪神から1位指名を受け、大勢の報道陣の前でガッツポーズする近畿大学・佐藤輝明(右端)=大阪・近畿大学(撮影・飯室逸平)
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 「プロ野球ドラフト会議」(26日、都内ホテル)

 ドラフト会議が終了し、12球団から122選手が指名された。

 各球団、それぞれの狙いが見えたドラフトとなった。

 まず歓喜の声をあげたのは阪神。1位では4球団競合の末、近大・佐藤の交渉権獲得に成功した。育成含めて9選手を指名し、高校生は1人となったが、2位で即戦力左腕のJR東日本・伊藤も指名。投手5捕手も含めて野手4とバランス良く指名し、矢野監督は「この順位でこの選手を取れたんだというのもあるんで、俺の中では100点に近い」と総括した。

 楽天は早大・早川を4球団競合の末に交渉権獲得。法大・高田、ENEOSの藤井、亜大・内間と即戦力4投手を上位指名した。抽選を当てた石井GMは早川について「今年一番の投手。これから球界を背負っていくピッチャーだと思っている」と太鼓判を押した。

 佐藤、早川に指名が集中するなか、4球団が1位指名で一本釣りに成功した。

 今季は投手力に苦しんだ広島は上位5選手を投手に。社会人ナンバーワンの呼び声があったトヨタ自動車・栗林を1位、2位で天理大の左腕森浦を指名した。佐々岡監督は栗林について「全てにおいて素晴らしい投手。去年は森下を取ったけど、同等の活躍をしてくれると思う」と評価した。

 中日は3年連続で地元のスター候補の獲得を目指した。1位で中京大中京・高橋を単独指名。与田監督は「ドラゴンズのエース候補のポテンシャル。将来のスター、一緒に育ててほしい」とファンに呼びかけた。先発、救援でも評価される日体大・森を2位で指名した。

 DeNAも競合を避け、明大・入江を一本釣り。2位で強打者の中大・牧の交渉権獲得に成功すると、3位では地元横浜・松本、4位では履正社のスラッガー小深田と投打で将来性を織り交ぜながら指名した。

 日本ハムも地元北海道の本格派右腕、苫小牧駒大・伊藤を単独指名。2位では「サニブラウンに勝った男」として注目された快足が魅力の中大・五十幡を指名した。

 1位で抽選を外したチームも、暗いムードはなかった。

 巨人は近大・佐藤を逃してくじ引き10連敗となったが、即戦力リリーフとして評価する亜大・平内を1位で指名した。「育成の巨人」を象徴するドラフトにもなり、支配下7選手に加え、史上最多の育成12選手も指名。5位の二松学舎大付・秋広、育成8位で札幌大谷の阿部はともに身長2メートル。原監督は「バランス良く100点に近いと思います。佐藤君がとれなかったのは残念ですが、投手も右、左と将来が楽しみな選手が指名できました」と笑った。

 西武は1巡目で早大・早川を外すと、「ハマのおかわり君」として評価が上昇した巨漢スラッガー、桐蔭横浜大・渡部を指名。2位では早川の代わりに最速152キロの本格派左腕、NTT東日本の佐々木を指名した。

 過去2年、抽選を連勝していたロッテは早大・早川のくじを外したが、同じく好左腕として評価の高い法大・鈴木を1位指名。ヤクルトとの競合となったが抽選で引き当てた。2位は甲子園で活躍した明石商・中森、5位でも東海大相模のスラッガー西川を指名するなど、将来性も見据えた。

 投手力が課題のヤクルトは早大・早川、法大・鈴木の左腕をくじ引きで逃した。それでも即戦力投手にこだわり、1位で慶大・木沢、2位で東北福祉大・山野を指名。高津監督は木沢について「求めていた球の力のある本格派という部分が全て。先発、リリーフがこなせるみたいで、チームの需要に応えてくれると思います」とうなずいた。

 全体的に大学・社会人を上位指名した球団が多かったなか、ソフトバンクとオリックスはともに近大・佐藤の抽選を外れると、上位に高校生が並んだ。

 ソフトバンクは1位指名の右の強打者、花咲徳栄・井上を筆頭に支配下5選手は全て高校生。王会長は「井上君は前々から非常にいい選手だと聞いていた。プロに入ってからの彼らの成長と活躍が楽しみ」とうなずいた。

 オリックスは福岡大大濠の本格派右腕、山下を1位指名。3位では地元明石商の来田の交渉権を獲得するなど、育成を含めて7人の高校生を指名した。

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