慶大・長谷川 初打席で満弾!リーグ史上初 初登板で2回0封初勝利
「東京六大学野球、慶大7-2明大」(19日、神宮球場)
2回戦2試合が行われ、慶大が勝ち点を5・5ポイントとして単独首位に浮上した。長谷川聡太投手(3年・慶応)がリーグ史上初となる初打席で満塁本塁打に加え、2回無失点で初登板初勝利。立大は雨が降りしきる中で東大を下し、今季初白星を挙げた。
忘れられないリーグ戦デビューとなった。長谷川は今季からベンチ入り。3年秋にしてチャンスをつかんだ苦労人が投打で大仕事をやってのけた。投手ながら1925年発足のリーグ史上、初めてとなる初打席でのグランドスラム。「記録に残るようなプレーができたのがうれしい」とはにかんだ。
ハイライトは五回の攻撃だ。2死満塁の好機で打順が回ってくると、そのまま打席へ送られた。「指示通りに振ろう」。集中しながら直球を捉え、左翼スタンドへ1号アーチ。「気持ちよかったです」と笑顔がはじけた。
四回から上がったマウンドでも2回無失点と好投。リーグ戦初登板で初勝利を手にした。昨年5月に上手投げから横手投げへと転向したばかり。最速を141キロに伸ばした右腕は「いつも通りやるだけ」と淡々と話した。
高校時代は5、6番手の投手で代打要員も兼ね、通算本塁打は「10本ぐらい」だという。大学では投手に専念した。リーグ戦期間中は打撃練習はほとんどせず、打席に立つのは高3の引退試合以来。シンデレラボーイがチームを勢いづけた。


