岩隈久志が引退 巨人移籍2年…一度も1軍登板なく 右肩痛影響で200勝意欲も無念

 巨人は19日、岩隈久志投手(39)が今季限りで現役を引退すると発表した。99年度ドラフト5位で近鉄に入団後、楽天、マリナーズでプレー。19年に巨人に移籍したが、在籍2年間は右肩痛の影響で、1軍登板なしで終わった。日米通算170勝の右腕が、21年間の現役生活にピリオドを打つ。23日に引退会見を開く。

 日米で輝かしい記録を残したレジェンド右腕がユニホームを脱ぐ。09年のWBCで世界一の喜びを分かち合った原監督のラブコールを受け、19年から巨人でプレー。しかし、コンディションが上がらず、現役引退を決断した。

 巨人での2年間は右肩痛に苦しんだ。17年9月に手術し、その後も懸命なリハビリを続けた。19年8月21日のイースタン・日本ハム戦で移籍後初登板を果たし「やっとスタートラインに立てた。ファンの方も期待している。改めて期待に応えたいと思った」と意気込んでいたが、この年の2軍では2試合の登板のみに終わった。今年の4月下旬にはブルペン入りした時期もあったが、原監督が待つ1軍のマウンドを踏む機会は訪れなかった。

 激動の野球人生を歩んできた。近鉄球団最後の04年に最多勝を獲得。オフの分配ドラフトでオリックス入りを拒否して新球団の楽天に入団。新球団をエースとして支え、08年には21勝を挙げて沢村賞に輝いた。12年にマリナーズへ移籍し、メジャーでは通算63勝を挙げた。

 15年のオリオールズ戦ではノーヒットノーランを達成。巨人では残り30勝に迫っていた日米通算200勝に意欲を示していたが、志半ばで現役に別れを告げることになった。

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