東海大野球部 大麻使用で無期限活動停止「興味本位で使用」一部部員認めた

 東海大は17日、神奈川・平塚市内の同大学湘南キャンパスで記者会見を開き、硬式野球部寮内で複数部員による大麻の疑いがある薬物の使用が判明したとして同部の無期限活動停止を発表した。神奈川県警は部員から聴取し、16日に寮を家宅捜索。今後も捜査を継続し、大学側も協力していくことを明かした。

 首都大学リーグ通算73度の優勝、全日本大学選手権4度の日本一を誇る名門・東海大に衝撃が走った。現役部員が違法薬物を使用した疑いのあることが発覚。会見に出席した山田清志学長(65)は「誠に遺憾であり、責任を痛感いたします」と謝罪した。

 大学側によると、9日に部員の薬物使用疑惑に関する連絡が電話で寄せられた。すぐに調査委員会を設立。県警平塚署にも相談して個別のヒアリングを進めると「興味本位で使用した」と一部の部員が認めたという。神奈川県警は部員から事情聴取をし、16日には大麻取締法違反容疑で寮を家宅捜索した。

 県警の家宅捜索で、室内から薬物を使用したとみられる痕跡が見つかったことも関係者への取材で判明。県警は採取した微量な物質の鑑定を進めている。

 大学は調査結果をまとめ次第、使用したとみられる部員や安藤強監督(57)ら指導者の処分を決める方針だ。26日のプロ野球ドラフト会議へ向けて3選手がプロ志望届を提出しているが、当日のオンライン会見は予定通り開催することも説明された。

 発表を受け、全日本大学野球連盟・内藤雅之事務局長は「大学野球部員が違法薬物関連で不祥事を起こしたことは初めてかと思います」と驚きを隠せなかった。原辰徳(現巨人監督)、平野恵一(現阪神2軍内野守備走塁コーチ)、菅野智之(現巨人)ら名だたるOBがそろい、大学球界を代表する存在。名門が前代未聞の事態に大きく揺らいだ。

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