DeNA・伊勢がプロ初勝利「率直にうれしい」川村コーチ直伝フォークで成長

 プロ初勝利を飾り、ラミレス監督(左)から祝福されるDeNA・伊勢(撮影・飯室逸平)
 5回、力投するDeNA・伊勢(撮影・飯室逸平)
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 「阪神3-5DeNA」(10日、甲子園球場)

 五回から3番手で登板したドラフト3位・伊勢(明大)が2回無安打無失点。六回にソトの21号ソロで勝ち越し、プロ初勝利を手にした。

 最速150キロと変化球のコンビネーションがさえた。勝利投手の権利がかかった六回、先頭の近本に遊撃前の弱いゴロを打たせた。遊撃・大和が素早いダッシュと送球を見せるも一塁セーフ。だが、リクエストが成功し、後続も打ち取った。

 「率直にうれしいです。七回以降、味方の投手が抑えてくれたので勝てた」と振り返ったルーキー。「いずれ自分も勝ちパターンで投げることを目指しているので、今後もアピールを続けていきたい」と力を込めた。

 左打者への投球を課題としていたが、川村投手コーチから中指と人さし指を縫い目にかけるフォークの握りを教わった。「横投げならこっちの方が落ちがよくなるんじゃないか」とものにし、ラミレス監督は「当初は右によかったが、今は左にもいい投球をしている」と絶賛した。

 プロ入り後初の甲子園で記念の白星。九州学院3年夏にヤクルト・村上とともに出場した甲子園は8回5失点で敗退。3年春は初戦敗退だった。「高校の時は勝つことができなかったので。何年越しってくらいだけど甲子園で勝ててよかった」と喜んだ。

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