ソフトバンク・ムーアが執念の素手キャッチ 初回2失点でしのぐ

 「ソフトバンク-ロッテ」(9日、ペイペイドーム)

 パ・リーグの首位攻防戦。その立ち上がりにソフトバンク先発のマット・ムーア投手が執念の素手キャッチを見せた。

 一回表、押し出し四球と味方失策で早くも2失点し、なおも無死満塁という大ピンチだった。ここでロッテ6番福田秀のバットを150キロ直球で粉砕。折れたバットの破片は二塁の守備位置まで飛んでいったが、打球はマウンドやや一塁寄りへフラフラと上がった力のない小フライとなった。

 地面に落ちれば内野安打となりそうな打球に対してムーアは横っ飛び。利き手の左手を懸命に伸ばして、このボールをつかんだ。

 劣勢ムードに沈黙していた地元福岡のソフトバンクファンもこのプレーには拍手喝采。ムーアもこの1アウトで気持ちを入れ直したのか、後続の打者も打ちとって追加点を許さなかった。

 2位ロッテを相手に負けられないソフトバンク。いきなり2点のビハインドを背負ったが、一回裏に中村晃が6号ソロを放ちすぐさま1点を返した。

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