オリックス【きょうは何の日】1993年、トーベ53打席ノーヒットのシーズン野手ワースト記録

 「オリックス6-4日本ハム」(1993年10月2日、グリーンスタジアム神戸)

 ケルビン・トーベは8月7日・ロッテ戦の第2打席に小宮山悟から中前打して以来、無安打が続き、9月1日・ダイエー戦で51打席連続無安打となった翌日に登録を抹消された。この日は1カ月ぶりの1軍に昇格。即スタメンに復帰した。

 しかし、第1打席が左飛、四回も左飛に倒れて野手のシーズン連続無安打をあっさり更新してしまう。

 五回の第3打席にようやく右前適時打で記録は『53』でストップしたが、チームメートから記録のことを聞かされたトーベは「ずっと打っていなかったが、そこまでとは…。名誉な記録ではないね」と苦笑い。

 それまでの記録は1959年、西鉄・河井保彦捕手の『52』、投手では1964年、東映・醍醐健四郎の『77』だった。

 トーベは来日2年目の左打ちの外野手。初年度は序盤は苦しんだものの6月から3番に定着し、最終的には規定打席に到達し、リーグ2位の打率・305、11本塁打、58打点。さらなる活躍が期待された2年目は打率・232、9本、35打点に終わった。

 この試合では4年ぶりの三重殺も記録された。二回無死一、二塁で勝呂の右直に各走者がスタートを切っていたため、右-遊-一とわたって三重殺が成立した。

 当日のスタメンは次の通り。

(D)タイゲイニー

(4)福良淳一

(9)藤井康雄

(7)石嶺和彦

(8)高橋 智

(3)ケルビン・トーベ

(5)小川博文

(2)高田 誠

(6)勝呂壽統

(P)野田浩司

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