ヤクルト・高津監督「山中がよく投げてくれた」力投の虎キラーを称賛

阪神に勝利し喜ぶ近藤(中央)らヤクルトナイン
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 「阪神2-3ヤクルト」(2日、甲子園球場)

 僅差のゲームを、今度は取った。延長戦までもつれこんだ3時間47分の死闘。試合後の高津監督は選手たちをたたえ、目尻を下げた。

 「山中がよく投げてくれたし、残りの4イニングもリリーフが頑張ってくれた」

 投手陣が踏ん張った。先発の山中が虎キラーぶりを発揮。6回0/3を投げ、4安打2失点と試合を作った。同点とされ、降板となったが、後を任されたマクガフが相手の勢いを断つ好リリーフ。清水、石山、近藤と必勝リレーをつないだ。

 なかなか点の取れない我慢の展開となったが、延長十回。代打・宮本が中前打で出塁すると、青木が左前打で続く。その後1死二、三塁となって、山田哲が決勝犠飛を放った。高津監督が「哲人に回ったら、必ず点が入ると信じていた」と言えば、「粘り強さがスワローズの野球。走者を返すことができて100点満点です」と山田哲。執念で勝利をもぎ取った。

 昨夜も緊迫した投手戦だった。必死に追い上げ、粘りを見せたが、最後は今季2度目のサヨナラ負け。自力優勝の可能性が消滅していた。

 だからこそ高津監督も「こういうゲームを取るか取られるか。僅差のゲームでもう1点取るか、もう1点を防ぐか。今日に関してはいい試合の運びで、締めくくれた」と振り返った。

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