オリックス20勝到達 中嶋監督代行「1個ずつ勝っていくしかない」

オリックス・中嶋監督代行
5回、3ランを放ち、ベンチ前でポーズをとるオリックスのジョーンズ=京セラドーム
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 「オリックス5-0ロッテ」(30日、京セラドーム大阪)

 オリックスは投げては先発のアルバースが7回無失点の好投、売ってはジョーンズが10号3ランと両助っ人の活躍で今季3度目の完封勝利。12球団最遅で20勝に到達した。

 中嶋聡監督代行は完封リレーに「ずっと攻撃されっぱなしだったので、ゼロに抑えたのは大きいと思います。(アルバースは)良かったです。本当に。非常に持ち味というか、ゴロも打たせながらの良い攻めをしてくれた」と褒めた。

 5点リードの八、九回には若い漆原、富山を起用した。

 「あの2人は苦しい場面でも、勝ちきる場面でも投げられる投手ですし、投げていかないといけない投手なので。きょうヒギンスとディクソンを休ませることもできたのも大きい。行こうと思ったら行けましたけど、間をあまり空けないようにと、まあ、これで来週また思い切って(勝ち継投を)使えるので、良かったですね」

 打線は四回に相手のミスから先制すると五回には一発で突き放した。

 「初回からちょっと(良い)当たりが取られていたので、ちょっとビビっていたんですけど、でも、みんなが芯で捉えていたから何か起こるんじゃないかなって思っていました」

 左腕・中村稔対策として起用した松井佑が四回に投手強襲の適時内野安打で一塁へヘッドスライディングするなど期待に応えた。

 「走者がいる場面で強い打者なので期待していましたし、よくやってくれたと思います。ああいう気持ちが非常に嬉しいですし、ベンチも盛り上がるし、ベンチ全員で盛り上げていきたいですよね」

 そして助っ人の一発へとつながる。

 「ああいう場面で打ってくれる選手なので、頼もしいです。全然、まだまだ増えると思いますし、やってくれると思います。今までみたいに、ボール球を追いかけない、打つべきボールを一発で仕留めていると思っている」

 主軸だけでなく、脇役達への配慮も忘れない。

 「全員打ってくれたらいいんですけどね。中軸に打点が挙がると良い流れになりますしね。下位でもしっかり取れているし、ラオウもね当たりは良かったんですけどね」

 負ければ球団ワーストの月間19敗となるところだった。

 「数字のことはあまり良く分からない。全然気にしてなかった。月間でプラスにしたいのはもちろんだけど、まずは一つ一つ。連勝しても連敗したら一緒ですし、それを考えたらずっと1個ずつ勝っていくしかないので」

 火曜日からはソフトバンク3連戦。

 「もう全力でいくだけです。3タテ食らってますし、どうにか、というか、やるだけなので、一つずつ勝っていきたいと思います」

 テレビの勝利インタビューでは“ファンに一言”と振られて「え~、何言いましょうか、一つずつ勝っていくので応援よろしくお願いします」と呼び掛けていた。

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