戦力外乗り越え…巨人・田中豊樹がプロ初勝利「これがスタートと思ってやってきた」

 「巨人8-0阪神」(19日、東京ドーム)

 巨人の田中豊樹投手がうれしいプロ初勝利を挙げた。先発・メルセデスが左肘のコンディション不良で2回で降板。2番手として緊急登板した田中豊は2回1安打無失点。7人の継投で完封リレーを達成し、田中豊が白星を手にした

 「去年戦力外になってジャイアンツに契約してもらい、初勝利できて嬉しいです」。ヒーローインタビューで第一声を上げた。

 急きょのマウンドでも冷静だった。フォークを有効に2回を大山の二塁打1本に抑える好投。堂々の投球で、無失点でつないだ。「いつも通り与えられた立場で投げることだけ考えて。いつも通り投げられました」とこの日の登板を振り返った。

 日本ハムでの4年間で結果が出せず、昨オフに戦力外通告を受けた。昨年11月の12球団合同トライアウトを受験。巨人と育成契約を結んだ。今季は2軍でクローザーを務めて結果を残し、7月26日に支配下登録を結んだ苦労人だった。

 原監督は「豊樹も育成選手という形でジャイアンツと契約して。野球人生はスタートしたばかりだよと。お互い成長出来るように俺も手伝うよというところで入っている。自分本来のピッチングができている。これまでは窮屈にやっていた感じだったね」と話した。

 田中豊も指揮官と同じ言葉を口にした。「本当に恩返ししたい気持ちがあって。4年間、野球選手として活躍できず、これがスタートと思ってやってきた。いろいろ目をかけてもらって声をかけてもらって、自分が成長出来る環境を作ってくれた良かったと思います」と感謝の思いを明かした。

 ウイニングボールを手に「両親に報告して実家に送りたいと思います」と表情を和ませた。

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