育成出身ロッテ・和田 猛打賞&初球3盗塁 プロ初スタメンで猛アピール

 「ロッテ6-5日本ハム」(16日、ZOZOマリンスタジアム)

 “幕張の新スピードスター”が、躍動した。ロッテ・和田が「1番・中堅」でプロ入り初の先発出場を果たし、初安打&初猛打賞で勝利に貢献。「信じられない」と声を震わせた。

 一回にバーヘイゲンの初球、直球を中前に運びプロ6打席目で初安打をマークした。三回と五回にも右前打を放ち猛打賞。3度の出塁すべて次打者の初球に二盗を決めて生還した。50メートル走5秒8の俊足を生かし、3盗塁でリーグトップタイの12盗塁とした。

 6月に育成から支配下選手登録。開幕1軍をつかみ、代走などで途中出場してきた。この日、ロッカーに貼られたスタメン表を見て「(名前の)打ち間違えかなと思った。こんなに早く来るとは思ってなかった」と驚いたというが、堂々たる結果を残した。

 異色の経歴を持つ。小川高では陸上部に所属した。野球は高2から地元のクラブチームでプレー。卒業後はBCリーグ・富山に入団し、NPB入りを果たした。「プロの世界は経歴は関係ないと思う。実力勝負」と改めて強い覚悟を示した。

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