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【メジャースカウトの眼】中京大中京・高橋は直球だけなら松坂、田中より上

 「高校野球交流試合、中京大中京4-3智弁学園」(12日、甲子園球場)

 中止となった今春のセンバツ出場校32校が招待された「2020年甲子園高校野球交流試合」が開幕。ようやく聖地に戻ってきた球児たちに、プロも注視している。今回の交流戦では、日本で米大リーグのスカウトを20年以上務めるカンザスシティ・ロイヤルズの大屋博行国際スカウトが金の卵を分析。学年や進路にこだわらず、メジャーの視点で気になる素材を紹介する。

  ◇  ◇

 スカウト人生の中で松坂大輔、田中将大ら球界を代表する投手の高校時代を見てきた。しかし、直球だけなら中京大中京の高橋君が今まででトップかもしれない。それほどとんでもない球だった。打者の目の前、本塁上で加速して通過する球はアマのものではない。プロの1軍、しかもトップ級の印象だ。

 それほど手足が長いわけではないが、あの直球が投げられるのは、体の使い方だろう。高校生で強い球を投げようとすれば普通はテークバックが大きくなるのだが、彼は軽いバックスイングで球をさばく。指、手首、肘、肩が非常に強いのは言うまでもない。加えてすべての関節、筋力が強く、それを支える頑丈な下半身があり、効率よく連動して力が球に伝わる。車で言うならアクセルを吹かした分だけギアが上がる感じ。これは鍛えてできるものではない。

 今の高校生は速い球に慣れていて対応できる。しかし、智弁学園の打者は驚いたような表情を見せていた。球質が重く、回転数が多く、しかも低く制球されるので体感が速いのだろう。金属バットなので前に飛んだが、木製だったら何本か折れていたと思う。変化球のキレはこれからさらに磨ける。伸びしろを考慮すれば、松坂、田中以上の投手になる可能性も秘めている。

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