花咲徳栄 “歴史的な”開幕星 プロ注目・井上無安打も吹奏楽部リモート応援受け勝利

 「高校野球交流試合、花咲徳栄3-1大分商」(10日、甲子園球場)

 花咲徳栄が大分商のプロ注目の右腕・川瀬堅斗投手(3年)から8安打で3点を奪い、“歴史的な”開幕戦を快勝で飾った。高校通算50本塁打の井上朋也内野手(3年)は2打数無安打ながら、埼玉からリモート応援で声援を送ってくれた吹奏楽部の思いも胸に、グラウンドを駆け回った。

 球児の笑顔と共に歴史的な1勝が刻まれる。無安打に終わった井上は「打てる球を打てなかったので、こういう舞台でしっかり打てないといけないなと改めて思いました」と悔しがりながらも開幕戦での勝利に充実感をにじませた。

 試合前には、岩井隆監督(50)が「一人一人が歴史に名を残せるぞ」とハッパをかけていた中、初回に3点を奪えたことが勝因となった。川瀬の制球難に乗じて、わずか1安打で打者8人の猛攻。花咲徳栄ナインの気持ちを奮い立たせたのは、監督の言葉はもちろん、埼玉からの“声援”もあった。

 この日、同校では吹奏楽部がYouTube上で「甲子園交流試合 ライブ応援」と銘打ちライブ配信。選手からのリクエスト曲を攻撃時に演奏した。井上のリクエスト曲は「サスケ」。「自分たちには聞こえないんですけど本当に一生懸命自分たちを応援してくれたので感謝します」と416キロ離れた同窓に思いをはせた。

 勝っても負けても1試合で“聖地”を去らなければならない。それでも井上は「自分たちの代で甲子園で試合ができたことはとてもうれしい気持ちです」と結んだ。12日には埼玉県の代替大会の初戦に臨む。まだ終わらない夏。次は準決勝、決勝の舞台であるメットライフドームを目指す。

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