東海大菅生・若林監督「選手に謝りたいと思います」逆転サヨナラで東京夏の頂点

サヨナラ適時打を放った臼井(背番号2)を出迎える東海大菅生ナイン(撮影・伊藤笙子)
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 「高校野球東京大会・東西決戦、東海大菅生3-2帝京」(10日、ダイワハウススタジアム八王子)

 東西東京大会の優勝校による東西決戦が行われ、西東京大会を3年ぶりに優勝した東海大菅生が、東東京大会を9年ぶりに制した帝京を逆転サヨナラで下した。東京では74年以降、夏の大会は東西に分割となったため、夏の東京王者を決めるのは73年以来47年ぶり。

 若林監督は「うちは気持ちなんで、(九回は)執念で勝負根性を見せろと言ったら見事に勝負根性を見せてくれました。甲子園がなくなったことで高野連がこういう場を設けてくれたので、西東京をまず勝って東京ナンバーワンで終わろうじゃないかと言ってきました」とインタビューに応えた。

 2点を追う九回、それまで1安打に抑えられていた帝京・田代を捕えた。先頭の千田が中前打で出塁。玉置が四球を選び、3番・森下が左中間三塁打を放ち同点。さらに2つの申告敬遠で満塁とし、臼井が中前に落ちるサヨナラ打を放った。

 若林監督は「三塁も踏めずこのままおわっちゃうのかなという雰囲気の中、森下が当たっていなかったんですが、よく追い付いてくれました」。玉置主将は「正直、なかなか崩せなかったので、森下にありがとうって言いたいです」と涙ながらに感謝の言葉を述べた。

 西東京大会四回戦、中大杉並戦は苦戦の末2-1のサヨナラ勝ちだった。若林監督は「寮に帰ってめちゃくちゃ言った。『いい加減にしろ、悔しかったら優勝してみろ』と言った。優勝したので帰って謝りたいと思います」と発奮して東京の頂点に立った教え子たちに目を細める。玉置主将は「甲子園(大会)がなくなっても、常に前を向いて指導してくれたので3年間ありがとうございましたといいたいです」と涙声で感謝の思いを述べた。

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