ヤクルト・川端が神宮に帰ってきた!本拠地初打席でサヨナラ打「打った瞬間に歓声が」

 「ヤクルト6-5巨人」(25日、神宮球場)

 震える足を、一歩ずつ踏み出した。ヤクルトの川端慎吾内野手が帰ってきた。本拠地・神宮での今季初打席。「緊張して足が震えました」。劇的なサヨナラ打を呼び込み、劇的な勝利。神様は、苦しみ続けた男にほほ笑んだ。

 九回に守護神・石山が1点を追いつかれると、川端はすぐさま準備開始。出番に備えた。すると九回1死満塁。左腕・中川に対して、高津監督も信頼を持って送り出す。「打てば終わりなので、彼にかけました」。この日一番の拍手が、復活を目指す川端を送り出した。

 1球目をフルスイングで応戦。空振りストライクとなって迎えた2球目だった。「打った瞬間に歓声が聞こえました、それまでは何も。それくらい集中していました」。白球が左前へと抜ける。今季3度目のサヨナラ勝利だ。苦しんだ男のバットが、首位・巨人を打ち砕いた。

 川端は今年1月に腰を手術した。キャンプは1軍、2軍共に不参加。この舞台だけを思い、リハビリに励んできた。「焦らない、焦らない、と。キャンプもやっていないのに、1軍に呼んでもらえて感謝しています」。恩返しの一打は、球場全体の歓喜を生んだ。

 高津監督は「去年全然プレーできなくて、そういう(悔しい)気持ちを持っているだろうし」と話し、「彼らしい打撃をしてほしいなと。期待に応えてくれてよかった」と続けた。

 首位・巨人との対決を制し、これで2・5差だ。川端がファンと約束する。「ベンチの雰囲気もいいですし、この勢いのまま明日も勝ちたいと思います!!」。燕党の大歓声の中で、笑顔が戻った。

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