巨人と楽天 トレード連発の共通点は“親心”「昔は飼い殺し」「生かす道があるなら」

 巨人の高田萌生投手(22)と楽天・高梨雄平投手(28)の交換トレードが14日、両球団から発表された。

 巨人・大塚球団副代表、楽天・石井一久GMがそれぞれトレードの舞台裏を説明。過密日程を考えてリリーフ補強に動いていた巨人、将来性のある先発候補を希望した楽天の思惑が合致した。今季、両選手はここまで1軍での出場がなかったが、より活躍できる場を用意したいという考えも一致していた。

 トレードが活発になっている理由について、大塚副代表は「監督と一緒だけど、昔ジャイアンツはトレードを出して活躍されると困るという話になってどっちかという飼い殺ししていたんです」と振り返り、「監督と私は生かす道があるなら探した方がいいんじゃないかと、ずっとそうだった」と説明した。

 高田は楽天側からの希望だったが、期待値の大きい選手だった。「大化けする可能性もある。だったら本人のために出してあげようかという。だから結構悩んだんですよ」と、“親心”ものぞかせた。

 楽天・石井GMの考えも一緒だった。「今回の高梨は巨人に望まれて、上での出場機会もあるとお互いにディスカッションする中で感じたので」、「他の球団にいっても出場機会がなければそういうトレードはしない」などと説明した。

 両球団間のトレードは6月25日に発表されたウィーラー内野手と池田駿投手に続き、今季2例目。3週間以内での電撃トレード連発はお互いの考えが一致したからこそ実現した。

 現役時代にメジャーでもプレーした石井GMは18年9月に就任して以降、トレードは8件目。一方、巨人も原監督が復帰した19年シーズン以降、楽天に次ぐ5件目となった。そのうち、4件が両球団間のもの。石井GMは「互いにウインウインになればいいんじゃないかと思うし、選手が移籍した先で良かったなと思ってもらえるところでなければうちも出したくないし」と語った。

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