DeNAラミレス監督 右の長野にあえて左腕の石田投入「あそこがターニングポイント」

 「広島1-5DeNA」(9日、マツダスタジアム)

 DeNA・ラミレス監督の采配がズバリと的中した。

 1点リードの七回、この回から登板した三嶋が1死一、三塁のピンチを招いた。ここで広島ベンチは代打の長野をコール。それを見て、左腕の石田をマウンドに送り込んだ。

 石田はフルカウントまで持ち込み、最後は低め129キロの変化球で空振り三振。一塁走者はスタートを切っており、伊藤光は二塁へ送球した。一塁走者は二塁ベース付近で止まったが、二塁のソトは三塁走者が飛び出しているのを確認していたため、そのまま三本間へ追っていき三塁走者をアウトにした。

 長野に対して左腕を当てた理由について、ラミレス監督は「長野は今年左投手から一本も打っていないというデータが頭に入っていた。あそこが今日の試合のターニングポイントだったと思います」と説明。長野はここまで2本の安打を放っているが、いずれも右投手からだった。

 何度もチームの窮地を救ってきた石田と、データ8割、フィーリング2割がモットーの采配が勝負どころでさえ渡った。

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