ロッテ・ドラ2佐藤 代打サヨナラプロ初安打!12球団新人一番乗り記念打

 「ロッテ2-1オリックス」(27日、ZOZOマリンスタジアム)

 打球が右中間に飛んだ瞬間、バットをポーンと放り投げ、右手を高々と突き上げた。延長十回2死一、二塁で代打に起用されたロッテのドラフト2位ルーキー・佐藤(東洋大)が12球団の新人では一番乗りとなるサヨナラ打を放ち、チームを4年ぶりの7連勝に導いた。

 「興奮すぎて何だか分からない。浮いた球は振っていこうと思って。いい結果になって良かった」。チームメートから祝福の意味を込め、遠めからヘルメットを何度もたたかれた。井口監督からも「頼もしい新人が入った」とベタ褒めされた。

 パ・リーグのルーキーでは初安打一番乗りで、サヨナラ打のオマケ付き。チームの新人では佐々木朗に注目が集まっていたが、春季キャンプから地道にアピールしてきた。6月の練習試合で好成績を残し、一気に開幕1軍の切符をつかんだ。

 それも高校時代のドラフトでの苦い経験が原動力だ。福島・聖光学院高で夏の甲子園に2度出場し、プロ志望届を出したものの、まさかの指名漏れ。東洋大で頭角を現したが、“チャンスは一瞬”という野球界の摂理は身をもって知っている。

 1軍生き残り、そしてさらなる出場機会を得るために大きかった一打。試合後にはウイニングボールを贈られ、「まずはお母さん(まり子さん)に届けたい。打てる捕手としてセールスポイントを存分に出し、1軍の試合でいっぱい打ちたい」。そう胸を高鳴らせた苦労人ルーキーが、どん欲にプロの世界を生き抜いていく。

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