日本ハム育成3位・長谷川 背番3桁から守護神へ OP戦5試合連続無失点
背番号3桁の守護神候補がいる。日本ハムの育成3位・長谷川凌汰投手(24)=BC新潟=だ。春季キャンプは2軍スタートだったが、オープン戦で登板機会を得ると5試合連続無失点。うち3試合は九回を任された。
最速153キロの直球に加え、140キロ台後半のカット気味の直球、自称「真っスラ」が持ち味。打者の手元で曲がる“魔球”は1軍級の打者にも通用した。長谷川は「細かい技術はないので、ゾーンに強い球を投げるだけです」とルーキーらしい姿勢も忘れない。
マウンド度胸には光るものがあり、厚沢投手コーチは「抑えの素質がある。監督と僕ら投手コーチ3人はクローザーを描いている。ファームでも後ろを任せたい」と守護神育成プランは進行中だ。
育成からの支配下登録となれば球団初の快挙となるが、道のりは甘くない。先発した3月22日の西武との練習試合では1回2/3で7安打6失点。「完全に力負けです。もっと練習して、こういう打線を抑えられるように頑張ります」と拳を握り直した。悔しい経験を糧に、必ず1軍にはい上がる。