岡山県高野連、代替大会開催へ トーナメント方式で7月18日開幕、8月10日決勝

 岡山県高野連は4日、倉敷市内で理事会を開催し、夏の甲子園中止に伴う、県独自の大会の実施を決議した。来月18日に開幕し、8月10日の決勝開催を目指す。マスカットスタジムなどを使用し、トーナメント方式で開催。大会名は「2020 夏季岡山県高等学校野球大会」とした。

 ベンチ入りメンバーは25名とし、試合ごとの入れ替えを可能に。最後の夏となる3年生へ配慮した形になった。球場によってはベンチ内が過密になる懸念もあるが、ベンチ裏のスペースを活用するなどして対応するという。控え選手はスタンドでの応援が可能だが、間隔を空け、肩を組んでの応援など、密になる行動は避けるように指示。保護者の入場に関しては今後検討するとした。

 県高野連の感染対策のガイドライン案も作成した。「試合に関わるすべての者」の大会前2週間の行動記録を記録、保管。「大会開始後に出場校の野球部員に感染者が出た場合は、当該校は参加禁止とし、当該校をのぞいて大会を実施する」など、感染者、濃厚接触者が出た場合の具体的な事例を挙げた。一方で、多田一也会長は感染拡大による大会の中止の可能性も残っていることに言及した。

 また開会式は行わないが、大会初日の18日、マスカットスタジアムの第1試合前に「開始式」を実施。監督会からの意見に基づき、春のセンバツに出場予定だった倉敷商の主将・原田将多内野手(3年)が選手宣誓を行う。

 理事会後に対応した野間貴之専務理事は「なんとかこのまま感染が収まって、区切りとなる大会として準備していきたい。できるだけ多くの学校に参加してもらいたい」と、大会が実施できることを祈った。

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