愛媛高野連 独自大会は8月に 3年生のための代替試合実施を検討

 愛媛県高校野球連盟は21日、夏の甲子園大会と地方大会の中止に伴って県が独自に主催する大会を、7月中は行わないことを発表した。8月上旬の地区別新人大会を中止し、その期間で3年生のための代替試合実施を検討する。6月末までに結論を出す。

 運営委員会後に取材に応じた忽那浩会長(58)は「愛媛県の頂点を決める代替大会というのは難しい」と、トーナメント方式での実施には消極的。各校1、2試合ずつにするなど、“記念試合”的な位置づけで検討する。

 7月中の開催断念の理由として、感染の危険、故障防止のための準備期間が1カ月は必要なこと、他競技の生徒の心情に配慮したことを挙げた。事前に県独自の大会に関して行ったアンケートでは、返答のあった加盟校49校中43校の校長が、開催は難しい、すべきでないと回答したという。

 「なんとか大会を」という、3年生部員の涙ながらの言葉を訴える理事もいたという。忽那会長は「なんとか3年生のけじめをつけられるようなものを」と全力で道を探っていくことを約束した。

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