夏の甲子園中止なら開催検討の地方大会は?日程に余裕も変更は厳しい

 第102回全国高校野球選手権大会(8月10日開幕予定・甲子園)が15日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、戦後初となる中止の方向で検討されていることが分かった。まだ正式決定ではなく、大阪市内で取材に対応した日本高野連・小倉好正事務局長(62)は、5月20日の第2回運営委員会に向けて準備を進める意向だが、取り巻く現状が厳しいことも認識。中止の結論が避けられない状況であり、20日の運営委員会後、正式に発表される見込みだ。

 仮に夏の甲子園が中止となれば、各都道府県高野連も地方大会について対応に追われるのは必至だ。東京都高野連はすでに全国大会の有無にかかわらず、東・西東京大会を開催する方針。無観客も想定しており、13日には7月11日~8月3日の期間で行うという暫定的な日程も発表した。

 夏の聖地がなくなれば日程に余裕が生まれる考えもあるが、同連盟・武井克時専務理事は「各球場をすでに押さえているから(日程の延期は)難しい」と明かした。例年は9月に秋の都大会のブロック予選が始まり、大幅な日程変更は厳しい。

 会場の問題も発生してくる。大阪府高野連も今夏に独自の府大会実施を目指す方向性を示したうえで、同連盟・伊原登理事長は「他の球場を新しく確保することはできません」と予定通り7月11~30日で運営する構えだ。

 入場料なしでは財政が苦しい地域もある。感染予防策も大きな課題。東北のある高野連関係者は代替大会を検討中だとしつつ、「楽観視はしていない。(各地方で)決断が鈍るだろう」と危惧した。

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