ヤクルト・奥川「親に感謝」19歳前に心境 コロナ禍で痛感「当たり前の生活が…」

 ヤクルトのドラフト1位・奥川恭伸投手=星稜=が15日、19歳の誕生日前日に感謝の思いを言葉にした。石川県から関東へ。初めて家族と離れて過ごす日々。「健康な体に産んでくれた親に感謝したい」と思いをはせた。

 コロナ禍。これまで歩んできた野球人生の中で初めての経験。「当たり前に野球ができて、当たり前の生活ができていたことに感謝しなければならないと日々感じています」。故郷を離れた年に訪れた国難。寮のある埼玉県でも緊急事態宣言が発令されるなど、これまで過ごしてきた日常が一変した。

 連日にぎわっていた2軍の本拠地も無観客になり、そして5日間のチーム活動休止。13日からは厳戒態勢の中、自主練習が再開となった。この日は休養日で、前日14日には18歳最後のブルペンで71球を投じた。空き時間には「高校時代の映像などを見返して、投球フォームなどを確認しています」と原点へ立ち返り、さらなるステップアップの材料を探している。

 1年間戦える体作りを目標に「ランニングやトレーニングなど、毎日の積み重ねをコツコツと努力していきたい」と足元を見つめる。奥川には目標がある。「満員の神宮球場で、一日でも早く投げられるように」-。みんなの夢を背負った19歳が幕を開ける。

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