「オープン戦、オリックス４－４巨人」（７日、京セラドーム大阪）

　開幕まで残り２週間を切ってオリックス・吉田正がギアを上げてきた。

　２点を追う三回１死一、二塁の好機にサンチェスの１５０キロを中前適時打で反撃のノロシを上げた。初回にも左前打を放っており２試合連続のマルチ安打で打率・４４４、出塁率は４７４と高い率をキープする。

　「順調に来ています。去年は開幕に良くないイメージがある。今年はスタートダッシュしてチームも勝てるように頑張りたい」

　昨季は３月に行われた侍ジャパンのメキシコとの強化試合に合わせ調子を上げた。狙い通りここで爆発を見せたが、肝心の開幕で失速。スタートに失敗した反省から今季は開幕で一つのピークを迎えられるように調整してきた。

　後ろには新外国人ジョーンズがいる。「強打者がいる。モヤ、Ｔ－岡田さんもいる。つないでいけたらいい」。昨季は孤立が目立ったが、役者がそろった今季は打線で戦える。「みんな悔しい思いはあると思う。優勝目指してチームとして戦っていく」。主砲は力強く話した。