センバツ今後の方向性は4日決断 明徳・馬淵監督「待つしかない」ぶっつけ本番も

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府が要請した全国の小中高や特別支援学校などに対する臨時休校が2日、一部地域を除く各地で始まった。これに伴い、第92回センバツ高校野球(19日開幕・甲子園)出場校は練習の中止や練習試合のキャンセルなど、対応に追われている。他のスポーツでは大会の開催中止や無観客での実施が相次ぐ中、日本高野連は4日に大阪市内で選抜運営委員会を開き、今後の方向性を決断するもようだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大は、センバツ出場校にも大きな影響を及ぼしている。政府の休校要請に伴い、学校によって対応策に違いはあるものの、開幕に向けたスケジュールから大幅な修正を余儀なくされている。

 倉敷商は2日からの休校に伴い、4日まで練習が中止に。今秋ドラフト候補となるエース・中森と主将・来田を擁する明石商は、3日から15日までの休校が決まり、その間の部活動も禁止となったため、練習を実施できない状況だ。

 明徳義塾は学校が休校となる中、全国大会に出場する部活として活動は継続。通常通りに練習は行っているものの、練習試合はほぼ中止に。馬淵史郎監督(64)は「われわれは待つしかない」と決定を待つ構えだ。

 また2日から休校の尽誠学園はほとんどの部員が2月29日までに帰省した。4日に開催の判断が出れば、すぐに生徒を呼び戻す意向とのことだが、西村太監督(40)は「生徒たちは不安そうにしていた」と話す。履正社と大阪桐蔭は、いずれも練習を継続するが、予定していた練習試合は中止となった。

 4日に開かれる選抜運営委員会での決断次第だが、過去に春夏通じて甲子園大会が開催されなかったのは、1940年代の戦争激化による中断。また1918年に米騒動による治安情勢悪化のため、夏の大会が中止となった事例がある。

 仮に開催となっても、選手のコンディションは万全とは言えない状況となることは間違いない。練習試合ができず、“ぶっつけ本番”で大会に挑む学校もありそうだ。

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