山崎武司氏 野村克也さんを悼む「ぶつかっていったら受け止めてくれた」

 プロ野球の中日や楽天でスラッガーとして活躍した山崎武司氏(51)が11日、TBS系の生番組「ゴゴスマ」に出演し、楽天時代の監督でこの日午前3時30分に虚血性心不全のため84歳で急逝した野村克也さんを悼んだ。

 山崎氏は野村監督のもと、38歳で本塁打王と打点王の2冠に耀いており、40歳のシーズンでも39本塁打を放つなど、いわゆる“野村再生工場”を象徴する選手の一人。「野村監督に教わったこと-僕が38歳で二冠王になれた秘密-」という著書もある。

 山崎氏は「僕の27年間の現役の中で野村監督は4年間だったんですけども、一番濃い4年間を送らせていただいた」と、濃密な関係を明かし、「亡くなるとは正直思ってませんでした」とショックを隠せなかった。

 「初めて野村監督とお話させてもらった時には全否定されましたね。僕の人間性まで。うまくやっていけるのかなっていう、そんな不安で始まった」と、スタートは最悪だったが、「日に日に野村監督に色んな言葉をいただいてかわいがっていただきましたね」と、良い師弟関係を築いていった。野村さんは「来る者拒まず。自分から胸に飛び込めば全部受け止めてくれる監督だった」といい、「合わないって言った人はみんな野村監督から逃げてった人。僕もはじめは逃げ腰だったけど、ぶつかっていったら受け止めてくれたんで活躍することができた」と明かした。

 具体的な野村さんの教えとして「年を取ってしまうとパワーもスピードも全てにおいて衰える。最後に使うのは頭だぞ。頭を使え」と再三言われたといい、「どうやって使って良いか分からなかったんですけど、野村監督に毎日指導していただいて、またタイトルを取ることができた」、「野村監督がいなければ2回目のホームラン王は絶対になかった。足を向けて寝られない方です」と語った。

 また、野球に向かう姿勢として「僕が楽天に行った時(2005年)は楽天、弱かったじゃないですか。弱かったら負けるのが当たり前だけども、『弱かったら弱いなりに戦え。強いチームもほころびがあるから、そこを突け』。そうやって言っていただいて、選手、チームが変わりましたよね。『準備を怠るな』ということを常々言われたので。『準備を怠ると良い仕事はできないぞ』と毎日言われた」という教えも明かした。「試合中の野村監督のボヤキが非常に勉強になりました」ともいう。

 山崎氏が一番印象に残っている言葉は、毎日言われた「野球を好きになれ。もっともっと野球を好きになれ」だったという。

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