「巨人紅白戦、紅組４－２白組」（９日、ＫＩＲＩＳＨＩＭＡサンマリンスタジアム宮崎）

　正捕手奪取へ猛アピールし、ライバルたちを一歩リードだ。巨人・大城卓三捕手（２６）が紅白戦で２試合連続３安打の固め打ち。「積極的にいこうと思っていたので良かった。これからも積極的にやっていきたい」と笑顔で振り返った。

　昨年より大きくなった体で鋭い打球を飛ばした。紅組の「４番・捕手」で出場。五回１死一、三塁で与那原の外角変化球を逆らわずに左前適時打。七回に放った痛烈な打球は二塁手・若林のグラブをはじき右前へ運んだ。実戦３試合で計１０打数６安打と打ちまくる。

　オフから取り組んできたウエートトレの効果が表れている。体重は４キロ増の９５キロとなり「単純に飛距離が変わったかな」と手応えを明かす。本塁後方に設置された“原タワー”から戦況を見守った原監督は「存在感も出てきて、なかなかいい」と評価した。

　守備でも初回、増田大が試みた二盗を矢のような送球で阻止。５年連続で開幕捕手を務める小林に指揮官は「うかうかできないよ」とピシャリ。炭谷、岸田、田中貴との争いから、大城が頭一つ抜け出た。