中日ドラ1石川昂、初実戦で初安打初打点 仁村2軍監督「これが高校生なのか」

 「中日2軍春季キャンプ」(7日、読谷)

 中日のドラフト1位・石川昂弥内野手(18)=東邦=が読谷球場で行われた沖縄電力との練習試合に「3番・三塁」でスタメン出場。第2打席にプロ初安打となる適時二塁打を放ち、プロ初の実戦でその存在感を示した。

 雨を切り裂くように伸びる打球が右翼手の頭を越えていった。三回、初球の124キロスライダーを右方向へ。プロ初の実戦で初安打、初打点。「結果よりも内容を重視していたのですが、1本打てたことはよかったです。前の打席でやられていたのでスライダーが来るんじゃないかと思っていました」。

 狙い澄ました右打ちだった。左翼から右翼に向かって強い風が吹いていた読谷球場。この日の試合前のフリー打撃ではどれだけ引っ張ってもフェンスにも届かない。「きょうはレフトに向かって打っても柵越えはできない」。そう確信すると、後半は風に乗りやすい右翼方向を意識して打ち込んだ。練習通りの右打ちに「練習が結果につながったのであれば、うれしいですね」と振り返った。

 広角に打ち分ける技術があるからこその対応力。仁村2軍監督は「軸足を引いてスライダーを向こうに飛ばす。簡単にできることじゃない。これが高校生なのかとびっくりしますよ」と驚嘆する。

 「早く(本塁打を)1本打ちたいなと思ってますし、いろんなことを経験して、勉強してレベルアップしたいと思います」と石川昂。謙虚な語り口ながらもその表情は自信に満ちている。実戦でプロ第1号を放つ日も遠くはない。

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