「楽天春季キャンプ」（６日、久米島）

　“和製ＰＪ”に００７も驚愕（きょうがく）だ。楽天のドラフト３位・津留崎大成投手（２２）＝慶大＝が、第２クール初日にブルペン入り。視察した西武のスコアラーは、その豪快な投球フォームと、得意のパワーカーブを警戒した。

　１４０キロ台中盤の直球に鋭いカーブ、カットボールを交えて６２球。視察したリーグ王者・西武の亀井スコアラーは「投げ方が外国人選手のよう。（テークバックが）コンパクトだが、腕の振りが速い。カーブも浮き上がってから鋭く落ちる」と称賛の言葉を並べた。

　昨季４０ホールドを挙げた前阪神のジョンソンに似た投球フォーム。津留崎は「ジョンソン選手の投球は（映像で）見ていた。持ち球も似ているし、僕みたいな投げ方でも通用するんだなと思った」という。

　大学時代の緩いカーブをプロ入りからパワーカーブに変えた。毎分２５００回転の回転数が落ちずに鋭く曲がり落ちる。「まだまだ精度を上げたい」と話す、自慢の肉体から放たれる“マッスルカーブ”を武器に、強固な救援陣の一角に割って入る。