オリックスの新外国人アダム・ジョーンズ外野手（３４）＝前ダイヤモンドバックス＝が２６日、関空着の航空便で来日し、空港内のホテルで入団会見を行った。到着フロアでいきなりファンにもみくちゃにされる手荒い歓迎を受け「オレはマイケル・ジャクソンかと思ったよ」とビックリ。「一生懸命プレーするところを見てほしい」とメッセージを送っていた。

　関空は騒然となった。メジャー通算１９３９安打、２８２本塁打のジョーンズが来日。到着フロアに待ち受けた２００人を超えるファン。オリオールズ時代のユニホームを掲げる者、サイン色紙を片手に待つ者が一斉に突進。空港係員の「走らないで！」「通路を空けて」の怒号が飛び交う中、球団マスコットのバファローブル＆ベル、そしてファンクラブ会員１００人が待つ球団ボードが立てられた歓迎セレモニーの場所まで群衆を引き連れて歩いた。

　手荒い歓迎に「予期していなかった。オレはマイケル・ジャクソンかと思ったよ」とニッコリ。「温かく迎えてくれてワクワクしている」と余裕のコメントで風格を漂わせた。

　空港内にあるホテルで行われた入団会見では５０人を超える報道陣の前で「優勝は保証できない」と言い、ざわつかせたが「保証できるのは一生懸命やるということ。言い訳はしない。常にこの形でプレーしてきた。それは皆さんにお見せできる」と胸を張った。

　福良ＧＭからは若手の手本になることも期待された。

　「努力することが第一。そういうところを見せていきたい。野球をできるのはあと何年か。オリックスにすべてをささげたい」

　家族はオープン戦ごろに来日予定。“お手伝い”を帯同。両耳にはダイヤモンドのピアスが輝いた。何もかもが超ド級のメジャーリーガーが来た。