ロッテ佐々木朗希 理想像は「唯一無二」甲子園で“BIG4”対決したい!
ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)=大船渡=が、デイリースポーツの新春インタビューに応じた。高校球界最速163キロの超逸材。プロでは背番号17に込められた夢の170キロに挑み、沢村賞を獲得して“日本一の投手”を目指すと誓った。また高校生活で実現できなかった甲子園登板に対する熱い思い、日本球界を志望した経緯、メジャーへの憧れなども明かした。
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-昨年4月の侍ジャパン高校代表候補の合宿で高校球界最速の163キロをマークした。
「その時は無我夢中で合宿に参加していた。正直、自分がどうというよりも周りがすごかったな、という印象が一番強いです」
-球速へのこだわりは。
「(高校で)球速の目標はあった。163(キロ)と書いた気がします。自分の一番の武器でもある。そこは自分の強みとして大切にしていました」
-日本最速は日本ハム時代の大谷翔平(現エンゼルス)がマークした165キロ。超えたい思いは。
「スピードを超えることが一番の目標じゃないですけど、練習して体が強くなっていく中で上がる分にはマイナスではない。勝っていく中でスピードも上がっていけばいい」
-背番号17には、球団の170キロへの願いが込められている。
「焦らず強く意識せず、やっていけば、おのずと結果はついてくる。日々の練習を頑張っていきたい」
-同学年にはヤクルトの奥川、阪神の西純と及川もいる。
「一番のモチベーションでもあります。そういう存在は自分にとってプラス。自分のペースを保ちながらも、少し相手を意識しながら自分を高めていければいい」
-3人と連絡を取ることは。
「及川君とは(侍ジャパン高校代表候補の)合宿の時に話をさせていただきました。西君と奥川君は、U18(W杯)が終わってからも何回か連絡をもらいました。練習の状況やプロ野球生活について(の話)です」
-将来的には“佐々木世代”と呼ばれたいか。
「(自分は)大丈夫です(笑)」
-甲子園の印象は。
「観客としても行ったことないので、想像もつかないですけど観客の数もすごく多いと思う。独特の雰囲気もあると思う。(マウンドに)立ってみたいという気持ちはあります」
-甲子園で阪神の西純、及川、井上の同学年3人と対決したい思いは。
「同級生ですし対戦してみたいという気持ちはあります」
-日本のプロ野球に入る道を選んだ。
「高校1年生の時に『プロに行きたい』と決めていた。どの世界に進んでも新しい道。分からないことが多い。最初に目標設定したプロ野球に入りたいという思いでした」
-希望の球団は。
「しっかり1位で選ばれたいと思ってました」
-大学進学の選択肢はあったのか。
「3年生の時点ではなかった。高校に入る時は大学に行こうと思っていた。野球を続けないで。そこからプロになると決めた」
-高校卒業後、直接メジャー入りする選択肢は。
「プロ野球ですら分からないことが多かった。考えられなかったというか、そういう感じです」
-大リーグに抱くイメージは。
「今のプロ野球選手もそうですし、いろんな選手の夢だと思う。いつかそこに行けるように日々、努力していきたいと思います」
-同じ岩手県出身の投手では、大リーグ球団在籍の大谷、菊池雄星(マリナーズ)もいる。
「岩手だけじゃなく日本を代表する選手。いつかそういう(日本を代表する)選手になりたい」
-岩手県の沿岸部は2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた。地元からの期待は大きい。
「プロ野球選手にしかできないことがあると思う。自分にしかできない夢や希望を与える。そういう存在になっていろんな形で地域に貢献したい」
-プロ1年目はどんな年にしたいか。
「体作りがメインになると思う。焦らず地道にトレーニングを続けて、その中で1軍で投げられる機会があったら投げたいという思いがあります」
-取り組みたいことは。
「プロ野球選手として、全体的に足りない部分が多いと思う。全体的に体を強くしたい」
-身長はいつから大きくなったのか。
「もともと大きい方だった」
-今でも背は伸びている。
「止まってはないです」
-プロ野球選手として究極の理想像は。
「他の選手も当然、リスペクトしているんですけど、理想は過去にもいないようなピッチャー。唯一無二というか。『1番』と言われるピッチャーになりたいです」
-ロッテでの夢。
「優勝に貢献できるようになりたい。それを続けて常勝軍団になれるように」
-個人成績の目標。
「沢村賞が日本で一番いい投手だと評価される賞だと思うので目指していきたい」
-将来、日本代表のユニホームを着たい思いは。
「日の丸を背負っていく、ぐらいの選手になりたい。U18では優勝できなかったので、世界一を成し遂げたい気持ちはあります」