楽天・藤田 硬式×軟式“ハイブリッドグラブ”で守備力アップだ
楽天・藤田一也内野手(37)が29日、来季から軟式グラブ用の革を一部に用いた異色の新グラブで、さらなる守備力向上を目指すプランを明かした。
過去3度、ゴールデングラブ賞を獲得した名手が、革新的な試みに挑む。こだわりはグラブをはめる左手へのフィット感。そのために「手の甲側を硬式用の革、捕球面を軟式用の革で作ろうと思っている。軟式の革のしっとりした感じが良かったので」と説明した。
理想のグラブを求め「何年か前に嶋がキャッチャーミットで試していて、はめてみたら良かった」という発想にたどり着いた。軟式用の革は強度が落ちるため、外側は硬式の革を用いて主にフィット感を重視。自主トレ期間中に試し、試合で使用するかを決める。
ショート、セカンド、サードとマルチな役割が求められるがグラブの型は変えず「素材を決めてサイズを変えていく」と対応する考え。“ハイブリッドグラブ”で磨きの掛かった職人技が、来季もチームの危機を救う。