「甲子園塾」山下塾長が「ケンカノック」披露 「食らいつけ!」
日本高野連が若手指導者育成のために開催する「甲子園塾」の実技指導が7日、大阪府柏原市内で行われ、星稜名誉監督の山下智茂塾長(74)に加え、来春から日大三島(静岡)で指導者となる、報徳学園前監督の永田裕治氏(56)、高松商・長尾健司監督(49)も講師役で参加。モデル高となった東大阪大柏原の部員を相手に、山下塾長が「ケンカノック」を敢行した。
山下塾長が力強く「ケンカノックやるぞ!」と声を響かせたところからスタート。星稜監督時代、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏らにも浴びせたことで有名な高速ノックを、東大阪大柏原・安部祐生内野手(2年)を相手に打ち込んだ。
「もっと来い!」
「まだまだいける!食らいつけ!」
山下塾長が飛ばすゲキと、その熱い思いに感化されたのか、ノックを見守っていた選手からも自然と声があがり、徐々に熱を帯びた。最後の50本目が終わると選手らが安部を歓喜の胴上げ。一丸ムードは高まった。
練習中には「それでは大阪桐蔭や履正社に勝てないぞ。甲子園に行きたくないんか?」などと選手の気持ちをあおっていた山下塾長。練習を終えると「最初は元気がなかったけど、だんだん声も出るようになってきた」と選手の成長を喜んでいた。