ソフトバンクの甲斐拓也捕手（２７）が来季から背番号「１９」に変更することが２７日、分かった。近日中に発表される。球団捕手の「１９」は、７７年まで背負った野村克也以来、４３年ぶり。過去にはノムさんから後継指名を受けており、３年連続ゴールデングラブ賞受賞を機に実現した。

　「２年前に初めて会った時に『次は君に１９をつけてもらいたい』と言われてから、意識するようになった。本当に大丈夫だろうかという戸惑いもあるけど、野村さんの思いに応えられるような姿を見せたい」

　育成ドラフト６位で入団した甲斐のプロ野球人生は、背番号「１３０」でスタート。３年目のオフに支配下登録されてつかみ取った「６２」にも強い愛着がある。侍ジャパンでも「６２」を背負い、「プレミア１２」では世界一も経験した。

　「１９」をつけていたミランダの退団が決まり、空き番号になったタイミングも重なり、東京五輪イヤーの来季から心機一転。長い年月を経て、ノムさんの後継者がホークスの伝統を再び紡ぎ始める。