巨人・坂本 セ遊撃史上初MVP「誇りに思う」来季は史上最年少2000安打達成へ

 「NPB AWARDS 2019」(26日、グランドプリンスホテル新高輪)

 最優秀選手(MVP)にセ・リーグは巨人・坂本勇人内野手(30)、パ・リーグは西武・森友哉捕手(24)が選出された。ともに初受賞。セで遊撃手がMVPとなるのは史上初。パの捕手では2003年の城島(ダイエー)以来3人目、西武の捕手では初めて。最優秀新人(新人王)はセからヤクルト・村上宗隆内野手(19)、パからソフトバンク・高橋礼投手(24)が選ばれた。

 トロフィーを受け取り、無数のフラッシュを浴びた坂本勇はうっすら笑みを浮かべた。フル出場を果たし、打率・312、40本塁打、94打点。リーグ唯一の4桁得点となる1403点を集めて文句なしのMVP受賞だ。

 5年ぶりのリーグ制覇に貢献した主将がプロ13年目で初受賞。「プロ野球選手になってこの賞を頂けるとは夢にも思っていなかった。大変うれしい」と喜びをかみ締めた。

 今年は思い出深いシーズンとなった。開幕からのセ・リーグ新記録となる36試合連続出塁を達成。チームが好スタートを切れたのは紛れもなく坂本勇の献身だ。遊撃手というハードなポジションでのMVP受賞はセ・リーグ初の快挙。試合前、試合後と入念に体を手入れし、30歳を迎えても衰え知らずの体力を維持してきた。「長い歴史の中でショートでいない、その中で受賞できたのは誇りに思います」。節制と努力が勲章に結び付いた。

 円熟味を増してきた巨人のリーダー。来季は偉大な記録に挑戦する。あと116本で通算2000安打に到達。史上最年少達成の夢も膨らむ。「一つの目標(優勝)も一本一本の積み重ねで来た。1試合1試合準備をして、いいパフォーマンスが出せるように」。これまで通り努力を重ね、来季も巨人の勝利に貢献する。

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