「プロ野球ドラフト会議」（１７日、グランドプリンスホテル新高輪）

　巨人からドラフト２位で指名されたＪＲ東日本・太田龍投手（２０）が都内で記者会見を行った。固唾（かたず）をのんで指名の行方を見守っていたが、自身が指名を受けると相好を崩し「ホッとした気持ちと、素直にうれしい気持ちです。（巨人は）すごく伝統のある球団なのでびっくりしました」と喜びを表した。

　１９０センチの長身から繰り出す最速１５３キロのストレートが武器。「プロに入っても武器はストレートだと思うので、しっかり磨きたい」。理想の投手は、同じく長身のダルビッシュ有（カブス）だといい、「トレーニングとかいろいろ参考にさせていただいてます」と明かした。

　鹿児島出身の社会人３年目。「プロ野球の中継は鹿児島ではほとんどジャイアンツ戦しかやってなくて、小さい頃から見ていた球団に指名していただいたのは非常に光栄」と明かし、原辰徳監督の印象については「今年監督で戻ってこられて１年目でリーグ優勝。偉大な方だと思うので、１年目からしっかり活躍したい」と話した。また、話を聞いてみたい先輩としてはエースの菅野智之投手の名前を挙げ、「日本を代表する投手なので、おこがましいかもしれないが、機会があれば（話しを）聞いてみたい」と期待に胸を膨らませた。

　また、“伝統の一戦”の相手である阪神については、「ファンの方の応援が熱い」と印象を明かし、対戦したい打者には、昨年の都市対抗野球で戦ったこともある近本光司外野手の名前を挙げた。「（当時）打率が５割を超えていてすごかった印象がある。（その時は）投手ゴロに抑えられたが、プロでも抑えたい」と再戦に向けて気合を入れた。

　◆太田　龍（おおた・りゅう）　１９９８年１１月１５日、鹿児島県出身。右投げ右打ち。宮之城中－れいめい高－ＪＲ東日本。１９０センチ、９３キロ。血液型はＯ型。