原巨人 丸の奇策で突破!敵味方丸ごと驚かせたVセーフティー 7年ぶり日本一へ
「セCSファイナルS・第4戦、巨人4-1阪神」(13日、東京ドーム)
東京ドームの大歓声の中、巨人・原監督が10回、宙に舞った。永遠のライバル阪神を下し、日本シリーズ進出を決めた。「チーム一丸となってくるタイガースの勢いは脅威でした。本拠地で一つの山を越えられたのは格別です。セを代表してシリーズ出場権を取れたのは価値あることです」。場内インタビューでG党とともに喜びを分かち合った。
決勝点は意表を突くセーフティーバントでもぎ取った。1-1の六回2死三塁で、打席には丸が入った。西が初球を投じた瞬間、バントの構えに切り替え、三塁方向へ。「サードが少し下がってるのが見えた。大山君の前に転がせばセーフになる確率は高いのかなと思った」。処理した西の一塁送球はそれ、セーフに。どよめきの中、塁上で両手をたたいた背番号8は「よっしゃー」と叫んだ。
原監督も「びっくりしました。丸自身が『フォア・ザ・チーム』で率の高いプレーを選んでくれた」と振り返る。勝利至上主義。「個人軍より巨人軍」と言い続けてきた指揮官も勝つための最善策を自ら選び、実行したプレーを絶賛した。
6年ぶりの日本シリーズはソフトバンクと対する。鷹軍団の王会長も待ち望んでいた頂上決戦に「日本シリーズもハツラツと伸び伸びと戦っていく」と原監督。あらゆる作戦を駆使して日本一をつかむ。