「楽天３－５西武」（２３日、楽天生命パーク宮城）

　西武が１９９７、９８年以来のリーグ連覇に王手をかけた。八回、メヒアの勝ち越し二塁打により優勝マジックを一つ減らして「２」とした。２４日のロッテ戦に勝ち、ソフトバンクが楽天に敗れれば、歓喜の瞬間が訪れる。

　八回２死満塁。代打メヒアの二塁打で、３人の走者がなだれ込むように生還した。「チャンスの場面でチームの勝ちを引き寄せるツーベースが打てて最高！」と絶叫した。

　「タフなシチュエーションだったけど、一人でもランナーをかえしたかった」。２球で追い込まれながら、メヒアは集中して４球目の直球を打ち返した。「（落ちるか）フィフティフィフティの気持ちだった。落ちた瞬間、最高の気持ちだったよ」と笑った。

　勝敗次第で２位ソフトバンクに逆マジックが点灯する一戦。同時刻に戦っている宿敵が序盤から優勢なことは伝わっていた。辻監督は「こっちは負けられない。みんながつないで、よくメヒアが打ってくれた。メヒアさまさま」と目を細めた。

　３年契約最終年のメヒアは、２０日の楽天戦のサヨナラ２ランに続く大仕事となった。「チームの助けになるために、地球の反対側（ベネズエラ）から飛んできた。すごくうれしい」。連敗を２で止めた。あとはゴールテープを切るのみだ。