ソフトバンク・工藤監督 V風前のともしび「死に物狂いで一戦必勝」

 「ソフトバンク1-8日本ハム」(21日、ヤフオクドーム)

 ソフトバンクは必勝の思いとは裏腹に、投打に振るわず、観客のため息を誘った。今季のヤフオクドーム最終戦で7点差の大敗。勝ってナイターの西武に重圧をかけるはずが、マジック減らしのアシスト役では話にならない。

 リーグ最多の勝ち星を誇る日本ハムの有原から1点しか奪えず、工藤監督は「(投球で)メリハリをつけられた」と振り返った。ただ、それ以前に出塁するための工夫や気持ちを前面に出したプレーが伝わってこない。5番に降格したデスパイネは2三振。ここ5試合で18打数無安打、10三振という惨状だ。打線全体でも7試合連続で1桁安打。22日に対戦するオリックスは好投手の山本が先発してくる。厳しい現実が待ち受ける。

 試合後のセレモニー。工藤監督は4万人を超えるファンの前で諦めない姿勢を強調した。「残り5試合、死に物狂いで一戦必勝の心を持って戦っていきたい」。この1敗が持つ意味はファンも痛いほど分かっている。優勝は風前のともしびとなった。

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