原巨人5連勝 22日にもM点灯 丸、24打席ぶりHが先制V撃
「中日1-2巨人」(20日、ナゴヤドーム)
“優勝請負人”が躍動した。不振に陥っていた巨人・丸が、マルチ安打をマークしてチームを5連勝に導いた。
「ヒットが出ている出ていないにかかわらずチャンスだったので積極的にいった」。一回1死二塁の場面で大野雄の初球を捉え中前に鮮やかに運んだ。自身6試合、24打席ぶりの安打が先制の適時打となり原監督を「すごく大きいと思いますよ」と喜ばせた。
足でも魅せた。1-0の一回2死一、三塁で打席には大城。カウント1-1から一走・岡本がスタートを切り、捕手の加藤が二塁に送球する間に三走として本塁を陥れた。「もうちょっとスタートが良ければ。反省しながら」と丸は、常に確実性の高いプレーを自らに課す。
勝っても慢心は、全くない。打線はわずか3安打でも投手陣が1失点で踏ん張り、指揮官が「よく勝てた」と目を細めた一戦。丸は「あしたは先制点を取った後に追加点を取れれば。ピッチャーが楽になる」と表情を引き締めて次の戦いにしっかりと目を向けた。
巨人が21日・中日戦から2連勝、DeNAが同・阪神戦から2連敗すると、最短22日にマジック『21』か『22』が点灯する。「しっかり目の前の一試合一試合に勝っていけば優勝に近づく。まだまだ油断はできない」。昨季まで広島のリーグ3連覇に貢献した男の言葉にはやはり重みがある。復調気配を見せた丸が、5年ぶりV奪回へチームをけん引する。