岡山学芸館 逆転で甲子園初星 初回に先発丹羽が顔面直撃で救急搬送にナイン燃えた
「全国高校野球選手権・2回戦、岡山学芸館6-5広島商」(10日、甲子園球場)
1回戦2試合と2回戦1試合が行われ、岡山学芸館は逆転で広島商を下し、春夏合わせ3度目の出場で甲子園初勝利を手にした。先発の丹羽淳平投手(3年)が初回に打球を顔面に受けて骨折するアクシデントがあったが、全員でカバーして接戦を制した。関東第一は日本文理を下し、熊本工は延長十二回の末に山梨学院を破った。
ベンチに戻ってきた先輩の姿に勇気づけられた。3-5の八回。1点を返し、なおも2死一、三塁で、岡山学芸館の6番・岩端慶明内野手(2年)が外角カーブにバットを合わせる。「普通のレフトフライ」と思った打球は浜風に乗って伸び、左翼手の頭を越えた。
劣勢をはね返す逆転の2点適時二塁打。チームに甲子園初勝利をもたらしたヒーローは「全員で丹羽さんの分をカバーしようと話し合った。打ててよかった」と声を弾ませた。
甲子園が一瞬、凍りついた。初回2死、相手3番・水岡が放った打球が先発・丹羽の顔面を直撃した。マウンドに倒れた左腕は担架で運ばれ、西宮市内の病院に向かった。
二回から背番号「1」の中川響投手(3年)が緊急登板。しかし、中盤に相手打線につかまり3点のビハインドを背負った。
重苦しいムードを振り払ったのが、丹羽だった。CT検査の結果「左顔面骨骨折」と診断されたが、医師にベンチ入りを懇願。了承を得て七回に球場に戻ると、赤く腫れた左ほおを氷で冷やしながらチームを鼓舞した。奮起したナインは「丹羽のために勝つぞ!」と声を掛け合い、八回に執念の逆転劇を演じた。
想定外のロングリリーフを8安打5失点(自責点4)で粘った中川は「丹羽は痛いはずなのに、戻って声を出してくれた。力になった」と笑顔。医師から「1週間程度、運動を控えた方がいい」と言われた丹羽は「次、出場できるか分からないけど、自分ができることでサポートしたい」話した。15年ぶり復活出場を果たした伝統校を倒しての、悲願の白星。チーム一丸でアクシデントを乗り越えた。





