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高松商エース・香川 目に涙なし「プロで恩返し」144球熱闘も9安打6失点

 「全国高校野球選手権・1回戦、鶴岡東6-4高松商」(9日、甲子園球場)

 夏は23年ぶり20度目出場の高松商(香川)は、鶴岡東(山形)に逆転で敗れ、初戦で姿を消した。エース・香川卓摩投手(3年)が9安打6失点。9回完投、144球の熱投は実らず、大正、昭和、平成、令和の4元号での白星はお預けとなった。

 小さなエースに涙はなかった。144球の力投は報われず、9安打6失点で逆転負け。高松商・香川はスッキリとした表情で敗者のお立ち台に上がり、「終盤にコントロールミスが続いた。自分のレベルの低さを痛感した」と言葉を紡いだ。

 今春センバツの春日部共栄との初戦で4安打完封。13奪三振の快投で聖地を沸かせたが、5月の四国大会後に腰を疲労骨折した。約2カ月間、ボールを投げられず、戦列復帰したのは夏の香川大会直前だった。

 「走り込みやトレーニングが十分できなかった」。香川大会は勝ち抜いたが、投げ込み不足の影響で本来の球のキレはなかった。

 2点リードの五回に3安打と2四死球で3点を献上。八回に連続二塁打で1点を失うと、九回には1死一塁から鶴岡東の2番・竹花に左翼ポール際へ2ランを浴びた。「内角真っすぐ。狙ったところには投げられた。それを打たれたのは自分のレベルが低いということ」。痛恨の被弾を淡々と振り返った。

 1996年夏に父・竜志さん(40)が高松商の「1番・中堅」で甲子園に出場し、1勝を挙げた。それ以来、23年ぶりの白星を目指した夏。父から「楽しんでこい」と背中を押されてマウンドに上がったが、アルプス席の大応援団が期待した4元号での勝利には届かなかった。

 負けん気の強い165センチの左腕は「将来、プロで活躍して恩返ししたい」と話す。その夢に向け、卒業後は社会人に進む予定だ。「悔しい気持ちはあるけど、泣いてもいいことはない。次のステップに向けてレベルアップしたい」。しっかりと前を向き、聖地を去った。

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