「全国高校野球選手権・１回戦、敦賀気比５－１富島」（８日、甲子園球場）

　１回戦４試合が行われ、敦賀気比（福井）は初戦を突破した。

　昨夏のリベンジに成功した。敦賀気比・笠島尚樹投手（２年）が３安打１失点で完投だ。自己最速を２キロ更新する１４４キロもたたきだして初戦突破に貢献。「粘り強く投げられたと思う」と汗をぬぐった。

　昨夏の木更津総合戦は、途中登板し１回２安打３失点だった。悔しさを胸に上がった２度目の聖地では平常心を失わない。「雰囲気に飲まれなかった」。味方の失策などで背負った七回１死一、三塁は併殺で切り抜けた。

　福井県勢として春夏通算９０勝の節目でもあった。「まだまだ上を目指していきたい」。二回の先頭と四回１死二塁から与えた２つの四球を「無駄だった」と反省を忘れなかった２年生エースの言葉が頼もしい限りだ。