高知東 タイブレーク劇勝 15回1失点の高知高専エース規定により“強制交代”

 「高校野球高知大会・2回戦、高知東8-1高知高専」(23日、春野総合運動公園野球場)

 高知大会は2回戦が行われ、高知東-高知高専の一戦は延長十六回タイブレークの末、高知東が8-1で勝利した。試合は両先発投手が延長十五回まで好投を続けたが、タイブレークの規定により、1人の投手が1試合で15回以上は投げることができないため、両チームとも投手を交代。高知高専は2番手以降の投手が7点を失い悔しい敗退となった。岡山大会では創志学園・西純矢投手(3年)が6回無失点の好投で8強に進出した。

 タイブレークにもつれ込んだ激闘は思わぬ形で結末を迎えた。

 高知東の先発・島田龍二投手(3年)と、高知高専の先発・岩室響投手(3年)の投げ合いは0-0のまま延長戦へ突入。延長十回に1点ずつを奪い合った。同十三回から「無死一、二塁」で始まるタイブレークに突入しても無得点のまま決着はつかない。そして十六回、規定により両先発投手が降板すると試合は動いた。

 高知東打線が高知高専の2番手・岡本尚大投手(3年)を攻める。無死満塁から6番・上村瑠夏内野手(3年)の右前適時打で勝ち越し点を奪取。続く7番・西森航輝捕手(3年)が左前2点適時打で続き、なおも無死満塁から9番・加形瑞規内野手(3年)が右中間へ走者一掃の適時二塁打を放つなど、一挙7点を奪った。

 その裏、高知東の2番手・門田将弥投手(3年)が無失点投球でゲームセット。188球を投げた高知東の先発・島田は「気力で投げた。十六回以降、投げられないルールは知らなかった」と振り返り、北岡茂監督は「紙一重の試合。長いこと指導していますが、こんなことはなかなかない」と話した。

 一方の高知高専は、昨夏も1回戦・宿毛戦でタイブレークの末に敗れている。234球の熱闘が報われなかった先発・岩室は「十六回以降も投げたい気持ちはあった。ルールとはいえ、悔しかった」と唇をかんだ。

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