高松商・笠居 公式戦初スタメンで初本塁打!2戦連続コールドで8強入り!

 「高校野球香川大会・3回戦、高松商10-0坂出」(21日、レクザムスタジアム)

 香川大会は2回戦1試合と3回戦4試合が行われ、春夏連続の甲子園出場を目指す高松商が、12安打10得点の六回コールドで坂出を下し、8強入りした。公式戦初スタメンの6番・笠居小史朗内野手(2年)が、公式戦初本塁打を放つなど2安打1打点の活躍で勝利に貢献した。

 春夏連続の甲子園を目指す高松商に、頼もしい新戦力が現れた。6点リードの五回、1死から打席に入った背番号「15」の6番・笠居が内角のスライダーを振り抜く。打球は力強い弧を描き、左翼芝生席に突き刺さった。

 「コンパクトに振ろうと考えていた。いい当たりでした。やったという感じです」。初スタメンで飛び出した公式戦初アーチ。2年生のパワーヒッターは満足そうに笑った。

 今春センバツはアルプスで声援を送った笠居だが、夏前から打撃の調子が急上昇して今大会のベンチ入りを果たした。15日の初戦・坂出工戦で代打で左前打を放つと、帰りのバスの中で長尾健司監督(49)から「次の試合、行くぞ」とスタメン起用を告げられた。

 部内随一の筋トレ好きで、172センチ、75キロの体は筋骨隆々。松井秀喜氏(元ヤンキースなど)に憧れ、日々の練習で長打力に磨きをかけている。

 本来は捕手だが、打力を生かすために1カ月前から一塁の守備を始めた。「守りはまだ不安があります」とこぼすが、「3年生にも負けたくない」と、センバツで4番に座った立岩知樹内野手(3年)らと激しいレギュラー争いを繰り広げる。

 チームは2試合連続でコールド勝ち。しかも初戦から無失点で8強入りを果たした。2安打1打点の活躍で期待に応えた笠居は「結果を出せて良かった。先発で出られるかどうか分からないけど、次もしっかり準備して臨みたい」。8強の舞台でもパワフルなバットで勝利に貢献する。

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