創志学園・西、投打で大暴れ 4回無失点7K&先制3ラン
「高校野球岡山大会・2回戦、創志学園11-1倉敷南」(21日、倉敷マスカットスタジアム)
創志学園は、「4番・投手」でスタメン出場した西純矢投手(3年)が、投打に渡る活躍を見せた。プロ3球団のスカウトが見つめた中、投げてはスカウトのスピードガンで最速148キロを記録するなど4回1安打無失点7奪三振、バットでは先制の3ランを含む3安打5打点という大暴れの1日となった。
「(3ランは)変化球で、外から中に入ってくるボールでした。(それを)待っていたので。まっすぐは来ないと思っていたので打つなら変化だなと思ってました」
まずは初回のピッチング。先頭から二塁打を許したものの「あせったんですけど、しっかり腕を振ることを考えて」と、そこから2者連続三振を奪うなど無失点で切り抜けた。そして同点で迎えた三回だ。1死一、二塁から、変化球を完ぺきにとらえて左翼席への3ランとし、自身の通算本塁打を「23」に伸ばした。
四回にも適時打を放つと、五回の守備からは左翼に入った。9点リードの状況での五回2死三塁の打席では、遊ゴロかと思われた打球が遊撃正面でイレギュラーして高く弾み、頭上を越える形での適時打となり、コールド勝ちで決着となった。
大船渡・佐々木、星稜・奥川、横浜・及川らと共に「高校ビッグ4」と呼ばれる中、その4人の中で勝っていると思うところを問われると「バッティングですかね」と笑顔。ただ、意識する存在でもあり、今でも佐々木の投球の動画を見て、配球面などを研究するという。
「(1回戦よりは)まだマシでしたけど納得のいくボールが投げられてないので、明日調整してしっかり投げられるように。引っかけて伸びのないボールとか。そこを修正しないと」と西。昨年に続く甲子園出場へ、仕上がりは順調だ。