「高校野球岩手大会・３回戦、大船渡１０－０一戸」（１８日、花巻球場）

　最速１６３キロ右腕、大船渡の佐々木朗希投手（３年）は１６日の初戦に続き、「４番・投手」で先発出場。６回無安打無失点１四球、１３奪三振の快投でチームを４回戦進出へ導いた。

　試合前は円陣の中心で声を張り上げ、仲間を鼓舞。初回のマウンドでは圧巻の立ち上がりを見せた。先頭打者を１５１キロの直球で空振り三振。２番も１５０キロで空振り三振。３番も１５０キロで空振り三振に仕留めた。

　二回は４番を１５１キロで空振り三振。５番はスライダーで一直。６番には１５５キロで空振り三振を奪うと、多くの観客が詰め掛けたスタンドからどよめきが起こった。

　３点リードの三回は少し力をセーブし、１４９キロで空振り三振。二ゴロ、１５０キロで空振り三振。打者９人から７奪三振の圧巻投球を見せた。

　５点リードの四回は先頭をスライダーで空振り三振。２番にはフルカウントから四球を与え、初めての走者を許した。その後、二ゴロで２死二塁。初めて得点圏に走者を背負うと、再びギアチェンジ。４番にはここまでの最速タイ１５５キロをマークするなど、空振り三振を奪った。

　五回も一ゴロ、空振り三振。７番は変化球で空振り三振に切り、５回まで無安打無失点、打者１６人から１１奪三振の圧巻投球となった。

　六回も続投し、２奪三振。１９人から１３奪三振となった。

　一回裏、４番打者としては１死一、二塁の好機で右邪飛。だが、二回に３点、三回に２点を加えてリードを広げた。８点リードの六回に２点を加え、コールド勝ちを決めた。

　初戦は最速１４７キロとセーブしながら２回完全投球。徐々に力を入れ、甲子園出場を目指す。