ラミレス監督 強攻策でDeNA借金完済 佐野今季初2番で先制弾&2打点

 「DeNA4-0阪神」(2日、横浜スタジアム)

 並々ならぬ覚悟が采配ににじんだ。ラミレス監督はカード頭をもぎ取りにいった。ここまで3勝9敗の天敵を下し、最大11あった借金を完済。DeNAが9連戦の初戦を勝利し勝率5割で単独3位に浮上した。

 阪神対策に攻撃的オーダーを組んだ。今季初めて2番に佐野を起用。その佐野が先制3号ソロを含む2安打2打点と期待に応えた。「彼は阪神の右投手に対していい結果を残している」と説明。試合前には「バントとか気にしなくていいから、いつも通りやってくれ」と声を掛けた。

 守りでは六回、2死満塁の場面で、無失点だった先発のドラフト1位・上茶谷に代えて石田を送り込んだ。「あの場面は石田がベスト」と判断。左腕は木浪を二ゴロに仕留め、最大のピンチを切り抜けた。

 七回からは三嶋、エスコバー、パットンと小刻みな継投で九回の山崎につないだ。全員が勝利へ執念を燃やし、指揮官が「今の段階で一番重要」と位置づけた試合を制した。

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