ロッテ・鈴木 バット真っ二つ!執念のサヨナラ打!

 「交流戦、ロッテ8-7中日」(16日、ZOZOマリンスタジアム)

 バットを真っ二つに折られながら、執念で右前に運んだ。ロッテの鈴木が6-7の九回2死満塁から今季3本目となるサヨナラの2点適時打を放った。絶体絶命の5点差を逆転し「興奮している。みんながつないでくれた気持ちに応えられて良かった」と歓喜の余韻に浸った。

 自らのバットで反撃の機運を醸成した。九回は先頭で打席に立ち、田島の直球を完璧に捉えて右翼席に2打席連続となる10号ソロ。自己最多の11本塁打をマークした2017年に続き、2度目の2桁ホームランとなり「昨年からスイング量を増やし、自信を持って振れている」とうなずく。

 今季は勝負どころで打席が回り、印象的な一打を放っている。ベンチで戦況を見守りながら「2死満塁で回ってくるような気がしていた」。昨年までの7年間でサヨナラ打は計2本だっただけに「不思議な感じ。今年はありがたい巡り合わせが多い」と感謝した。

 普段は全体練習前から黙々と打ち込むが、雨天中止となった15日は思い切って休養に充てた。「自分の体と心のバランスがすごくいい状態」と実感する。打率も再び3割に乗せ、29歳のチームリーダーの勢いは増すばかりだ。

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